ヤドカリのクリスタルの家

ヤドカリのクリスタルの家

やどかりに、私の作った「やど」を渡し、やどかりが気に入れば「やど」として背負ってもらう作品。 この作品は、フランス大使館での展覧会”No Man’s Land”への出展を期に、スタートした。

旧在日フランス大使館の建物は2009年に解体、隣接する土地に新しい大使館が建てられた。”旧”在日フランス大使館の土地は、2009年10月まで「フランス」だったが、以後50年間「日本」になり、その後また「フランス」になるという。この話に衝撃を受け、やどかりの「やど」を引っ越しする習性へと飛躍した。

同じ土地であるにもかかわらず、平和に国が入れ変わっている事実。中身は同じでありながら、背負う「やど」によって、すっかり見た目が変わってしまう「やどかり」は、私が渡した、様々な国の建物を模した「やど」を次々と引っ越ししていくことで、国境を軽々と越えていくようにも見える。

キラキラして美しい造形の新居です。中が丸見えではありますが、ヤドカリには快適な居住空間だったようですね。


2013.08.07category:プロダクトデザインtag:
マリメッコのすべて フィンランドを代表するデザイン・カンパニーの歴史とテキスタイ ル、ファッション、インテリアの徹底研究
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