ダイニングに皿の花を咲かせよう
“JENGGALA KERAMIK BALI(ジェンガラ・ケラミック・バリ)”は、インドネシアのバリ島を代表する陶器メーカー。セレブ向けのアジアン・リゾートホテルの建設が始まった 1976年に、「ホテルで使用される食器類を製作するため」という洗練された目的のもとに誕生した窯元ブランドです。乳白色の色合いが美しい白磁の食器は、地元インドネシアやシンガポールの有名ホテルのみならず、ドバイやモルディブといった国際的なリゾートの5つ星ホテルでも採用されているそう。
ジェンガラの一番の魅力は、一見して分かる「東洋と西洋のセンスの融合」です。盛りつけが映える“有機的でシンプルなデザイン”もありそうでないテイストだと思います。
手作りの陶器ならではの温かみ、リゾートらしい自然なテクスチャーが受け、年々人気が上昇。たびたび入荷待ちになる商品も多いといいます。
バリのいたるところで咲いているプルメリアの花を、インドネシア語ではフランジパニと呼びます。リゾート地でレイに使われる華やかな花ですが、ジェンガラの職人たちの手を介すると、意外なほどシンプル&シックな角皿に変身。クールな印象さえ醸し出します。
インドネシアにある工房で、丹精込めて焼かれたフランジパニは、大小の立体的な花びらがリズムを刻むような美しさ。その大胆さが驚くほどモダンであり、かつ、どこか懐かしくもあります。杉沢さんによると「フランジパニを“敷き詰める”という個性的なデザインが評判で、”JENGGALA”製品の中でも絶大な人気を誇っています」とのこと。しかも、手に取ると作家物のような“和食器に近い味”を感じる不思議。バリのクラフツマンシップは、日本の食卓にもなじみます。